ファームウェア

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( 1 ) ファームウェアとは?

ファームウェアとは、機器本体内のROMやICチップに書き込まれているソフトウェアで、機器の動作を制御しています。代表的な例としてパソコンのマザーボードに組み込まれているBIOS(ベーシック・インプット・アウトプット・システム)などが挙げられます。BIOSは、最初の起動時に行われる読み込みや入出力の制御を行うファームウェアの一種であり、機器に接続された外付けHDD、USBメモリなどの外部記憶装置と、キーボード、ディスプレイ、マウスなどの入出力装置を直接制御する機能も兼ね備えています。ほかにも、スマートフォン、無線LANルーター、家庭用ゲーム機などのあらゆる電子機器にも組み込まれています。

( 2 ) ファームウェア更新の必要性と注意点

ファームウェアの更新は、パソコンのOSやその他のソフトウェアのように定期的に行われるものではなく、更新されないものも少なくありません。更新が行われるのは、不具合や欠陥などが見つかった場合や、機能の追加、新しいOSに対応する場合などです。
ファームウェアが更新されていない場合、ファームウェア脆弱性を狙ったサイバー攻撃によって情報が窃取されるリスクが高くなります。また、バグによる動作不良や、新しいOSに対応できなくなるといった不具合も起こるため、更新された場合には速やかにアップデートを行うことが推奨されています。

ファームウェアの更新は、電源を落とさないよう注意が必要です。書き換え中に電源がOFFになってしまうと、更新が失敗して制御ができなくなってしまう危険性があります。更新の際にはバックアップをとるなど、万一の場合に備えておくことも重要です。

( 3 ) ファームウェア更新によるメリット

機器の動作を安定させる

不具合が修復されたり、機能が改善されたりすることで、機器の性能がさらにアップします。OSが新しくなった際にも、機器メーカーは適宜ファームウェアのアップデートを行い、ユーザーが快適かつ安全に機器を利用できるようにしています。

脆弱性を補完し、セキュリティリスクを回避する

バグなどの脆弱性を修復することで、サイバー攻撃マルウェア感染のリスク軽減を図ることができます。予期せぬトラブルや情報漏洩を回避するためにも、常に最新のファームウェアに更新しておくことが必要です。

ファームウェアの更新は、重要な更新を含む場合がほとんどです。更新ファイルが配布された場合は、機器メーカーが公開している手順に従って速やかにアップデートを行いましょう。

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