IoT

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( 1 ) IoTとは?

IoTはInternet of Thingsの略で、「モノのインターネット」とも呼ばれています。センサー機器をはじめ、住宅・建物、車、家電製品、パソコン、タブレット、スマートフォンなどさまざまなモノがネットワークを通じてサーバやクラウドサービスに接続され、情報を交換できる仕組みです。IoTの普及により、遠隔地から機器を操作することも可能になりました。ネットワーク上に接続されたあらゆるモノから収集されたビッグデータを分析することで、新しいサービスを生み出すことも可能になっています。

( 2 ) IoTの活用事例

IoTの技術は幅広い分野で活用され、私たちの生活を快適なものにしています。活用事例の一部を紹介します。

IoTの活用事例

自動車分野

自動車とスマートフォンを接続することで、道案内を利用したり、音楽を聴いたりすることができます。センサー情報をもとに「走る」「曲がる」「止まる」といった動作を自動で行う自動運転システムの開発も進められています。実際に実装されている自動ブレーキもIoTを活用した機能の一つです。

住宅分野

住宅のIT化の代表的なものにスマートハウスがあります。外出先から玄関のカギをかけたり、家電製品の電源を入れたり、家の中の環境をモニタリングしたりすることができます。さまざまなサービスと連携することにより、人々の生活を支えています。

医療分野

健康状態を記録・管理する腕時計など、着用型ウェアラブルデバイスによって、日々の健康管理を行うことができます。最近では、医療分野に特化したIoTの活用として、IoMT(Internet of Medical Things)が提唱されています。医療機器とヘルスケアのITシステムを接続し、診療に役立てるというもので、実際に通信機能を持つ心臓ペースメーカーで患者のリアルタイムな生体情報をモニタリングできるようになっています。

ほかにも、物流や交通機関、農業といったさまざまな分野にIoTの活用は進み、今後さらに加速していくことが予想されます。

( 3 ) IoTにおけるセキュリティリスク

IoTは利便性に優れた社会の形成には欠かせない技術の一つですが、注意しなければならない点があります。それはセキュリティリスクへの対策です。IoTによって、あらゆるものがデジタル化し、ネットワークによってつながることが可能となったことにより、それらを狙ったサイバー攻撃などが増加しています。
プライバシーにかかわる情報や企業活動に必要な情報が流出してしまうと、思わぬ被害を受けることになります。また、セキュリティの甘い部分を足掛かりに、本来の標的へのサイバー攻撃が行われてしまった場合には、甚大な被害に遭うケースもあります。こうした被害を事前に防止するために、情報セキュリティ対策を行う必要性が高まっています。

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