できていますか?データ消失のリスク対策
自然災害に備えたデータ管理の方法とは

日本は、世界有数の自然災害大国です。地震や水害によって、社屋内部にある機器やデータが全て失われる可能性もあるため、自然災害リスクにもしっかり備えておく必要があります。今回は、身近にある自然災害と、災害に備えたデータ管理の方法について紹介します。

今回のケース

近年、地震や大雨などの自然災害が増えている。データ消失のリスクを含めてサーバなど情報機器の運用に不安を感じているが、どう対策をしたらいいだろうか。

( 1 ) データの破損や消失を招く自然災害

日本は特徴的な国土のため多くの自然災害が発生しています。特に注意しなければならないのは、地震と水害です。近年では気象の変化に伴い、降水量が増えた結果、河川の氾濫や土砂崩れなども頻繁に発生しています。

機器の破損を招く地震災害

近年、建築物の耐震化も進むなど地震対策は着実に進んでいることから、建物が倒壊して物理的に機器やデータを消失する可能性は低いと考えられるでしょう。しかし、地震波によって機器のコネクタ部分が破損する可能性があります。そのため、機器が動かないように固定するなど、揺れへの対策が必要です。

参照:国土交通省「建築:住宅・建築物の耐震化について」

水没によるデータ消失を招く水害

台風や集中豪雨、線状降水帯による局地型の大雨など、甚大な被害が発生するケースが見られます。海抜ゼロメートルの地域ではさらに被害は大きくなります。そのため、サーバなどの機器は上の階に設置するようにしましょう。1階に設置している場合は、ラックなどできるだけ高いところに置く工夫も必要です。

( 2 ) 自然災害以外にも注意すべき事例

日常の中にもデータの破損や消失といった被害が発生してしまうケースがあります。それは火災とランサムウェアなどのサイバー攻撃です。

被害が大きくなりやすい火災

ビルなどで火災が発生した場合、初期消火ではオフィスに備え付けの消火器が使われますが、火災の規模が大きくなるとビルに設置されているスプリンクラーや消防隊による放水消火作業になります。いずれにしても水によって情報機器に大きなダメージを与える可能性があります。

被害が拡大しやすいランサムウェア

災害とは異なるものの、近年被害が増えているのがランサムウェアなどのマルウェア(悪意のあるソフトウェア)感染です。感染すると情報機器のデータが暗号化され、データを復号する代わりに金銭を要求されるなど、サイバー攻撃によってもデータの破損や消失のリスクがあるため、注意が必要です。

ここまで、自然災害や注意すべき事例について紹介してきましたが、こうした状況に対応するためにはどんな対策が必要になるでしょうか。次に、具体的な対策について見ていきます。

( 3 ) ネットワークを構築し、遠隔地にデータをバックアップ

災害によってサーバなどの情報機器やデータが消失した場合、復旧するためにはデータのバックアップが必要です。しかし、サーバと同じ場所にバックアップデータがあると、両方のデータを消失する可能性があります。そこで、複数の拠点がある場合、拠点間を接続するネットワークを構築し、遠隔地にもデータをバックアップしておくことが最善の手段だと考えられます。
災害が発生した拠点のデータが消失した場合、他の拠点にあるバックアップデータで復元することができます。災害時だけでなく、パソコンが自然に故障してデータを消失してしまった場合にもデータ復元に役立てることができます。近年では、こうしたネットワーク環境を構築するツールやサービスが多数提供されています。ネットワークの規模に合わせたツールなどの導入を検討し、災害への備えを万全にしておきましょう。

( 4 ) 簡単に拠点間のネットワーク環境を構築

サクサでは、ネットワーク環境を構築するさまざまな製品・サービスを提案しています。今回は低コストで社内、社外のネットワーク環境を簡単に構築できる「サクサ リモートVPNルーター ZC1000Ⅱ」をご紹介します。

簡単に拠点間のネットワーク環境を構築

高速、高セキュリティなネットワーク環境を構築

支社や営業所ごとに「ZC1000II」を1台ずつ設置するだけで、簡単にVPN(Virtual Private Network)ネットワークを構築できます。VPNはセキュリティリスクを抑える手段としても有効で、会社の大切なデータをバックアップするための安全なネットワーク環境を構築することができます。また、高速通信が可能なため、日々のバックアップをスムーズに行うことができます。

外出先や自宅から社内ネットワークに接続可能

パソコン、スマートフォン、タブレットなど、さまざまな端末から安全にVPN接続が可能です。
パソコンとスマートフォン(Android)対応の専用アプリは無料でダウンロードできます。

( 5 ) まとめ

ここまで災害によるデータの破損、消失リスクから、災害に備えるうえで必要となるネットワーク環境の構築について紹介してきました。「ZC1000II」を活用すれば、低コストで簡単にネットワークを構築でき、安心して日々の業務に取り組めるほか、業務の効率化にもつながります。
サクサは、最適なネットワーク製品・サービスの提案を通して中堅・中小企業のサポートをさせていただきます。ぜひお気軽にご相談ください。

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