従業員エンゲージメントの向上に効果あり!
「1on1ミーティング」の効果的な進め方とは?

「1on1(ワン・オン・ワン)ミーティング」という言葉をご存じでしょうか? この手法をうまく取り入れることで、従業員とのコミュニケーションが活性化されます。そこで今回は、1on1ミーティングの目的や、効果的に実施するためのポイントなどを紹介します。

今回のお悩み
1on1ミーティングを取り入れる企業が増えていると聞くけれど、わが社も部下とのコミュニケーションを高め、風通しのよい職場にしていきたい。

私が解説します!
多くの企業が導入している1on1ミーティングについて、どのように進めればよいのか解説していきます。ぜひ、風通しのよい職場づくりにお役立てください。

( 1 ) 1on1ミーティングとは?

1on1ミーティングとは、上司と部下が一対一で対話するミーティングのことです。「そういう評価面談は昔からあるのでは?」と思う方もいるでしょうが、1on1ミーティングは従来の面談とは目的ややり方が異なります。

部下の成長をサポートすることが目的

1on1ミーティングの目的は主に人材育成です。一方的な評価やネガティブな指導、いわゆるダメ出しなどは行いません。主体はあくまで部下の側にあり、上司は現状での問題点や悩みに寄り添い、どうすればその人の能力を引き出せるかに努めます。一言でいえば、管理ではなく支援。そうやって成長をサポートすることが大きな狙いです。具体的には以下の3つのかかわりを意識しながら部下を育成していきます。

●ティーチング

業務に関する知識や必要なスキル、ノウハウを教えます。何を行うのかだけでなく、「なぜ」「どうやって」行うかなど、具体例を挙げながら指導していきます。

●コーチング

部下の目標や実現したいことなどを確認し、そのためのサポートを行います。すぐに答えを教えるのではなく、自らが考えて答えを出せるように導きます。

●フィードバック

フィードバックによって、部下に気づきや新たな視点の獲得を促します。今後の改善に役立つような、部下の変化や成長につながる「きっかけ」を提供します。

( 2 ) 1on1ミーティングが注目されている背景

1on1ミーティングが注目されるようになった大きなきっかけは、テレワークの普及でした。それによって部下が何を考え、何に困っているのか、リモートでは把握しにくいという状況が生まれてしまいました。そうしたコミュニケーション不足を解消し、従業員エンゲージメントを高めるために、1on1ミーティングを重視する企業が増えてきたのです。

従業員エンゲージメントとは?

従業員エンゲージメントとは、「愛社精神」や「帰属意識」などを指します。「この会社に貢献したい」と自然に思える自発的な意欲であり、強いられるものではありません。従業員エンゲージメントは、組織と個人がお互いに良好な関係にあってこそ成立します。そしてそのための潤滑油がコミュニケーションであり、効果的な一つの手段として1on1ミーティングがあるのです。

( 3 ) 1on1ミーティングを進めるうえでのポイント

1on1ミーティングをより効果的に実施するためには、いくつかのポイントがあります。これらのポイントを押さえることで、有効なコミュニケーションが図れます。

1on1ミーティングを進めるうえでのポイント

●定期的な実施

1on1ミーティングはなるべく短いサイクルで行うべき手法です。テレワークの場合でも一週間に一度など一定のペースを決め、オンラインでコミュニケーションを取りましょう。一人当たりの時間は15~20分程度が目安です。

●モチベーションを把握

大事なのは、部下が不安や悩みを抱えることでモチベーションが下がっていないかどうかを把握することです。テレワーク下の業務に対する困りごとがないか、孤独を感じてメンタルヘルス不調(※1)に陥っていないかなどにも留意する必要があります。必要なサポートを行うための判断材料としても有効です。

●テーマやゴール設定も有効

1on1ミーティングは人事評価ではなくコミュニケーションの手段なので、これを話さなければならないという決まりはありません。しかし人材育成も大きな狙いであることを踏まえれば、テーマやゴールを設定しておくことも有効です。例えば「次回のミーティングまでにこれをしておこう」と決め、ミーティング終了後には必ず記録を残すといった工夫を行うことで部下は自らの成長を実感しやすいでしょう。

※1 メンタルヘルス不調:心の健康を表すメンタルヘルスが不調な状態を指す。精神疾患だけでなく、ストレスや悩み、不安感、食欲不振、不眠など病名のつかない状態も含むとされる。

( 4 ) コミュニケーションの活性化を促進

最後に、1on1ミーティングとあわせてコミュニケーションを促進させる有効な手段として、「サクサ働き方改革サーバ GF1000Ⅱ」を紹介します。1on1ミーティングの実施はもちろん、最適なツールを導入することで、リモート環境においても円滑なコミュニケーション、ひいては従業員エンゲージメントのさらなる向上を図ることができます。

ビジネスチャットでコミュニケーション

GF1000Ⅱのビジネスチャット「SMART Message(オプション)」を使うことで、社外にいながらリアルタイムに業務連絡や情報共有を行うことが可能です。個人チャットに加え、グループチャット、確認リクエスト、ファイル送付など機能も豊富で、コミュニケーションの活性化に有効です。また高いセキュリティによって重要な情報の外部漏洩も防ぎます。

外出先やテレワークでも役立つ機能が充実

さらに、スマートフォンがあれば出退勤の登録が簡単に行える機能によって、外出先や在宅ワークでも勤怠管理が可能です。そのほか外出先で撮った写真をリアルタイムにGF1000IIに格納する「写真データ自動転送」や、外出先でもファックスが受け取れる「FAXデータ自動転送」、外出先でも留守番電話の録音などが聞ける「録音データ自動転送」などの機能も充実しています。多様な情報のやり取りがスムーズになり、業務の効率化を図ることができます。

( 5 ) まとめ

ここまで、コミュニケーションを活性化させる手段として1on1ミーティングのことを中心に紹介してきました。部下とのコミュニケーションが活性化すれば、従業員エンゲージメントは向上し、会社全体としての生産性も向上します。
サクサでは、リモート環境においても生産性を向上する組織コミュニケーション環境を提供することで、組織力向上に貢献いたします。コミュニケーションの活性化と業務効率化を図れる「サクサ働き方改革サーバ GF1000II」をはじめ、課題解決に役立つツールのご提案を通して、中堅・中小企業のみなさまをサポートさせていただきます。ぜひ気軽にお問い合わせください。

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