PBX

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( 1 ) PBXとは?

PBXとは?

PBXとは、Private branch exchangeの略で、構内交換機を意味します。オフィスなどで多数設置された電話機を効率よく利用するために、外線や内線、転送などの制御を行います。PBXと比較されるボタン電話装置との違いについては、PBXは数千台以上の内線を接続できるため複数拠点など大規模な内線ネットワーク向け、ボタン電話装置は内線の接続台数が数台~数百台のため単一拠点など小規模な内線ネットワーク向けと、接続できる内線の上限数、つまり対象としている拠点規模が異なります。

( 2 ) PBXの機能

PBXは、外線からの着信を内線に振り分けたり、外線への発信を制御したり、内線同士で通話をしたりする以外にも、充実した機能があります。主な機能については以下の通りです。
また、ボタン電話装置でも同等の機能を有しています。

代表番号への着信機能

代表番号にかかってきた電話を、特定の電話機へ接続する機能です。あらかじめ登録されたグループの電話機の中から、話し中ではない電話機に、優先順位に従って接続します。

スマートフォンへの転送機能

従業員が持つスマートフォンを内線化する機能です。外出中の営業社員宛にかかってきた電話を、その社員のスマートフォンへ転送できるため、折り返しが不要になり、顧客を待たせることが少なくなります。

パーク保留機能

一般的な電話機では、保留した通話は同じ電話機でしか再開することができませんでした。PBXのパーク機能を使用することで、別の電話機で通話を再開することができ、速やかな対応が可能になります。

( 3 ) 初期費用を抑えられるクラウドPBX

PBXの導入には機器を設置するスペースが必要です。また、高性能な構内交換機が必要になるため、規模によっては数千万円の費用がかかるため、導入は容易ではありません。しかし、「クラウドPBX」はクラウド上にPBXを構築することで専用の装置や工事を必要としないため、従来型のPBXよりも初期導入費用を抑えることができます。ネットワークに接続できる環境があれば利用でき、スマートフォンとの連携、電話機能の優れた拡張性、在宅勤務の従業員も活用可能などのメリットもあります。ただし、インターネットに接続して管理を行うため、セキュリティ面の対策が必要であり、通話品質もネットワーク環境に左右されます。また、サービスによっては、従来型のPBXに比べて機能が簡素化されている場合があります。

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