( 1 ) ボタン電話装置とは？
ボタン電話装置とは、外線と内線を管理する主装置と専用電話機で構成されるシステムのことで、ビジネスホンとも呼ばれます。一般電話機では、一つの番号に一つの電話機を接続しますが、企業では複数の電話機による対応をしなければ効率的に業務を行うことができません。そこで一つの番号に対して、複数の電話機で対応できるように回線を共有する装置によって、複数の電話機を制御し、外線や内線通話を可能にしています。
( 1 ) ボタン電話装置のメリット
ボタン電話装置のメリットは以下の通りです。
- 少ない回線で、効率良く多くの内線電話機が使える
- 内線同士で通話ができ、さらに通話料もかからない
- 受けた外線を他の内線電話機へスムーズに転送できる
- FAXなど他のOA機器との接続も可能
このほかにも、多彩な機能によって便利に効率を上げ、さらには通信コスト削減が図れます。
( 1 ) ボタン電話装置のさまざまな機能
ボタン電話装置には外線・内線通話以外にも、業務を効率化できるさまざまな機能があります。主な機能は以下の通りです。
拠点同士を内線化
拠点同士をIPネットワーク（※1）で接続することで、他拠点の電話を内線で接続したり、外線を他拠点に転送したりすることが可能です。
音声自動応答
かかってきた電話に自動で応答し、顧客のプッシュ操作によって、必要な部署へつなげることができます。業務の効率化、コスト削減にも役立ちます。
通話録音
重要な内容やニュアンスが伝えにくい内容の場合、通話を録音しておくことで、伝達ミスや勘違いなどを防止することができます。
近年では、ボタン電話装置の多機能化が進み、スマートフォンを内線電話として利用したり、電話に搭載された人感センサーによって不審者を検知したりといったことが可能となっています。また、オフィスだけでなく、ホテルや病院・ケア施設など幅広い現場で活用されています。
※1 IPネットワーク：コンピュータネットワークの一つで、インターネットプロトコルによって通信を行う。広義のインターネット。
